こんにちは。
高野直人(こうのなおと)です。
言葉というのは面白いもので、
同じ言葉でも、
人によって反応が違います。
刃物で刺されたら、
どんな人でも傷を負いますが、
言葉の場合は、
同じ言葉でも傷つく人と、
傷つかない人とがいるのです。
ということは、
人の言葉に傷つくのは、
自分に原因がある、
とも言えます。
心理学的には、
自己中心的な人ほど、
傷つきやすいと言われます。
大抵の人は、
大人になるにつれ、
「人生にはままならないことがある」
「社会には不条理なことが多くある」
「誰にでも不幸なことは起こる」
ということを学び、
「世の中は自分の信じる通りには、
正しく回らない」
という現実を、
自然と受け入れていくわけですが、
自己中心的な人は、
「自分が信じている正しさで、
世の中が回って欲しい、
あるいは、そうあるべき」
と強く願っていますから、
自分の信じる正しさに反する、
出来事が起こった時の、
理不尽度が高くなってしまうのです。
人の言葉に傷つく人は、
他人に対して、
「こんなこと言うべきでない」
といった、
ある種の正しさを期待していて、
その期待を裏切られるから、
強い理不尽感を感じて、
傷つくんですね。
でも、大抵の大人は、
「言葉が稚拙な人や、
他人の気持ちが分からない人が、
一定数いるのは当たり前」
と考えるので、
「残念な人がいるな」
と思うことはあったとしても、
それほど気に留めたりはしません。
他人の言葉を気にするのは、
自分がその言葉に何らかの、
存在価値を与えているからです。
価値を置いていなければ、
スルーしているはずです。
他人の言葉を好むのも憎むのも、
その言葉に自分で、
存在価値を与えているんです。
私の場合、
「価値がある」と思うのは、
自分を楽しませてくれたり、
勇気づけてくれたり、
成長を促してくれる言葉なので、
そうじゃない言葉には、
あまり関心はなく、
スルーすることにしています。
自分にとって価値のない言葉に、
時間や精神的エネルギーを注ぐのは、
良い時間の過ごし方とは言えませんので。
「傷つけられた」
と感じる時には、
「これは本当に、
私が傷つくべきことだろうか?」
ということを、
よくよく考えてみましょう。
「この言葉は、
私の人生にとって、
必要もないし価値もない」
と腹落ちすれば、
それ以上、
気にしなくなると思います。
人の言葉をよく吟味して、
自分にとっての価値を、
適切に評価して、
受け取るべき言葉と、
スルーする言葉とを、
区別しましょう。
高野直人
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