こんにちは。
高野直人(こうのなおと)です。
「正しい、やるべきと思ったことは、
いつでもどこでも必ず、
貫き通さなければいけない」
と考えてしまう人がいます。
例えば、
「頼まれごとはいつでも、
引き受けなければいけない」
とか、
「決めたことは、
どんなに疲れている日でも、
やり遂げなければならない」
などと、
完璧主義思考に陥ってしまって、
例外を考えられず、
ケースバイケースで考えることが、
できないんですね。
人間とは、
不完全な生き物であり、
予定も体調も環境も日々、
変わっていきますから、
やろうと決めたことを、
いつでも完璧に貫き通すことは、
不可能です。
「時間がない時は、
多少できなくてもいい」
とか、
「疲れている時は、
ほどほどでいい」
という風に、
柔軟に考えられないと、
自分や周りを、
追い詰めてしまったり、
できないことに、
罪悪感や苛立ちを感じて、
不愉快な気持ちになったりします。
「正しいこと」というのは、
余力の範囲でしかできません。
お金や時間がなければ、
できないこともありますし、
気力や体力がなければ、
できないこともあります。
場合によっては、
能力や権力がなければ、
できないこともあります。
つまり、その時その時の、
余力や実力の範囲でしか、
正しいことをできないのです。
その余力や能力を超えて、
正しいことをしようとすると、
無理が祟ったり、
しっぺ返しをくらったりします。
また、過度な期待や要求は、
ストレスや病の元にもなります。
努力して余力や能力を拡大して、
将来的に、
「もっと正しいことを、
できるようになろう!」
と考えるのは素晴らしいことですが、
今日は、今日の余力や、
能力の範囲内で、
できることをすれば、
それで十分だと思います。
高野直人
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