こんにちは。
高野直人(こうのなおと)です。
「やりたいことが分からない」
という相談をたまに受けます。
私は、
「全ての人がやりたいことを持つべき」
とは考えていないので、
「やりたいことがないなら、
それで良いのでは?」
と思っていますし、
そのような理由で、
自己のことを卑下してほしくない、
と思っています。
ただ、
やりたいことがあったり、
生きる意味を見いだせると、
生きている間が、
それなりに充実するし、
楽しくなるとは思います。
基本的に人間であるかぎり、
何らかの欲求は持っているので、
やりたいことが全くない、
ということはないはずなのですが、
本当はやりたいがあるけど、
自分の気持ちをフタをして、
ないことにしているとか、
周囲の反対を、
先回りして感じ取ってしまって、
やりたいことを素直に、
表明できないでいるとか、
長らく自分の気持ちを、
押し殺して生きてきたために、
自分の感情を感じられなくなっているとか、
自己肯定感が低いから、
やりたいことをやってはいけない、
と思っているとか、
達成体験が乏しいから、
「できる」とは思えなくて、
最初から諦めている、
というのが、
よくあるパターンかと思います。
ですが、
「やりたいことがある」
と言っている人たちの中にも、
「それは本当にやりたいことなの?」
と疑いたくなるような人は、
たくさんいます。
例えば、
たまたまテレビで見たものに、
憧れてしまっているとか、
親に言われたことや、
誰かから勧められたことを、
やりたいことにしているとか、
目的と手段を混同して、
目的を実現する手段のほうを、
「やりたいこと」だと勘違いしているなど、
偽のやりたいことを、
追いかけていることもあるのです。
むしろ、
「自分はやりたいことが、
よく分かっていない」
ということを、
きちんと自覚できていて、
向き合おうとしている人の方が、
本当にやりたいことを、
見つけやすいのではないか、
と思ったりもします。
案外多くの人が、
本当にやりたいことなんて、
よく分かっていないのですから、
焦らず、ゆっくりと、
探していけば良いと思います。
高野直人
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