音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
誰の言葉だったか忘れましたが、若い頃にこんな言葉と出会いました。
「再読する価値のない本は、一読する価値もない」
本当に価値の高い本は、何度読んでも学ベることがあるので、そういう本を選んで読んだほうが良い、ということですね。
本に限らず、音楽でも、美術でも、価値の高いものは何度触れても新しい学びや気づきを得ることができます。
そして、面白いことに、様々な分野で優れた結果を出している人の中には、繰り返し学習をしている人が多くいます。
音楽家であれば、本当に優れた作品を何度も何度も聴いている。
ビジネスマンであれば、優れた経営書を何度も何度も読んでいる。
本当に価値のあるものを厳選して、それに何度も何度も触れているのです。
エビングハウスの忘却曲線をご存知かと思いますが、人間は1回の学びだけだと、そのほとんどを忘れてしまいます。
また、自分の価値観のフィルターを通した情報しか受け取ることができません。
何度も繰り返し学ぶことできちんと記憶に残り、全体像を把握することで細かい部分まで捉えられ、その繋がりまで理解できるようになります。
そして、繰り返し触れることで、よく理解できなかったことが腑に落ちたり、好まなかった部分も自然に受け止められるようになります。
漆塗りは、何度も何度も塗り重ねることで、艶が出て美しい仕上がりになります。
それと同じように、 学ぶ対象を自分に何度も塗り重ねるようにして繰り返し学ぶことで、学びが良い仕上がりになるのです。
トマス・アクィナスが「一書の人をおそれよ」と言っていますが、
生涯をかけて何度も触れ、何度も学べるような作品を持つことが、自分の中に本質を刻み、優れた知恵を生むのだと思います。
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