音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
前回の記事では、「歴史に繋がろう」というお話をしました。
ご参考:『オリジナルを目指す前に』
イタリアのクリエイターやアーティストは、誰もがダンテの『神曲』を読んでおり、『神曲』の中の好きな場面を言えるそうです。
『神曲』からイタリア語が生まれたと言われるように、この本はイタリア人にとってはルーツの一つと言える本です。
また、『神曲』を題材として、ボッティチェッリは『地獄の地図』の絵を描き、ロダンは『地獄の門』の彫刻を創っています。
そして、このダンテにもルーツがあります。
それは、ウェルギリウスやオウィディウスなどの詩人です。
ダンテは、彼らの詩を学んでラテン文学の素養を身につけました。
また、ウェルギリウスは、ホメロスの叙事詩に影響を受けて『アエネーイス』を書いていますし、オウィディウスは、ギリシア・ローマ神話を題材にして『変身物語』を書いています。
このように芸術というのは繋がっています。
私たち日本人の芸術家やアーティストは、イタリア人のように自国の古典に通じているでしょうか?
日本語のルーツである、源氏物語や平家物語の好きな場面について言える人は、あまりいないように思います。
たずねたところで、「はぁ?」っと変な顔をされそうです(笑)
それは、さておき、優れたアーティストの中には座右の書なり、座右の曲なりを持っている人が多くいます。
常に自分が立ち返り、そこから世界を見て、そこから気づきを得ていけるような作品なりを持っているのです。
長い歴史の中で残ってきた作品には、それだけの価値や本質が詰まっています。
自分の中で軸となり、錨となるような古典を、いくつか持ってみるのも良いことだと思います。
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