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教育の仕方で目標の持ち方が変わる


音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。



心理学者のキャロル・S・ドゥエックは、あらゆる目標は「学習目標」と「遂行目標」の2つに集約されると言っています。


「学習目標」とは、知識を増やしたり深めたりして、技能や見識を高めるような目標です。


学習することや、練習することそれ自体を楽しむことがゴールになります。


「遂行目標」とは、良い成績をとって競争に勝つことや、報酬を得るような目標です。


何らかの成果や社会的評価を得ることがゴールになります。



学習目標を持つ人は、学習そのものが目標なので、成績の良し悪しをあまり気にせず、自分が納得いくまでできるかどうかを大事にします。


遂行目標を持つ人は、他人より勝っていることを示すために頑張るので、良い成績が取れれば自尊心が満たされますが、悪い成績になると無力感を感じやすくなります。


この目標の持ち方は、マインドセットで決まると言われています。


「人間の能力は努力次第でいくらでも伸びる」という考え方を持つ人は、自分が成長するために学習することが重要と考えるので、学習目標を持ちやすくなります。


「人間の能力は生まれつきで固定的である」という考え方を持つ人は、学習してもそれほど成長しないと考えるので、今ある能力を繰り返し誇示して自分を安心させるために、名声や報酬を得られるような遂行目標を持ちやすくなります。


そして、マインドセットの育ち方は、環境によって変わってきます。


絶対評価で成績を評価をされる環境にいると、できればできただけ評価されるので、


「人間の能力は努力次第でいくらでも伸びる」という前者のマインドセットが育ちやすく、学習目標を持ちやすくなります。


相対評価で成績を評価される環境にいると、他者との優劣の中で成績が決まるので、


「人間の能力は生まれつきで固定的である」という後者のマインドセットが育ちやすくなり、遂行目標を持ちやすくなります。



私は、日本の教育は遂行目標に傾き過ぎているように思います。


学校教育における競争原理が、生徒が遂行目標を持たざるを得ないような状況を生み出しているのです。


遂行目標は、自分が頑張っても良い結果を得られない場合に、コントロール不可能性を学んでしまい、学習性無力感に陥りやすくなります。


たまたま高い評価を得られた人は良いのですが、そこで負けてしまった人は無気力になりやすくなるのです。


音楽家として長きにわたって成長していくためには、一時的な結果に一喜一憂することなく、


学習目標を持って練習自体を楽しみながら、コツコツと続けていくことを教えてあげた方が良いと思います。



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高野直人(コウノナオト)

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