音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
自分の演奏、自分の指導、自分の作品など、自分が提供するものにつける価格にはエフィカシー(自己評価)の高さが表れます。
その人自身が、自分が提供するものにどれだけの価値を感じているかが、その人の設定する価格に表れる、ということです。
エフィカシーが低いと、自分の能力や自分が提供する演奏や指導や作品の価値を低く見積もってしまうので、価格をついつい下げようとしてしまいます。
また、相場にとらわれ、「あの人がこのぐらいだから、、」「師匠がこのぐらいだから、、」といった発想で、自分の周囲に合わせて価格を設定しようとしてしまいます。
エフィカシーが高い人は、自分の能力や自分が提供する演奏や指導や作品の価値を、自分自身で適正に評価し、その評価に見合った価格をつけます。
他人との比較は一切関係なく、自分が提供する価値に見合った価格を自分の判断で設定するのです。
個人でビジネスをする場合に、安売りしようする人は悪循環に陥ります。
価格が低いと、その分だけ多く売らなければならなくなるため、売る手間が増えて忙しくなり、自分を磨いたり、自分が提供する商品やサービスの価値を高めるための時間もお金も得られなくなります。
価格が高いほど、売る手間を減らせるので、時間にもお金にも余裕ができ、その時間やお金を使ってさらに自分を磨き、自分が提供する商品やサービスの価値を高めることができます。
自分が提供する演奏、指導、作品の価格はなるべく高く設定できた方が良いでしょう。
もちろん、ただ価格だけを高くすれば良いわけではありません。
その価格をつけている理由が必要です。
大事なことは、付加価値を高めていくことです。
他の音楽家にはない自分ならではの付加価値をつけて徹底的に磨くことで、自分が提供するものの価値を高め、その価値に見合った価格をつけるのです。
そして、価値が高まり価格が上がることで、時間やお金が増えたら、それらの時間やお金を使って、さらに自分を磨き、自分が提供するものの価値を高めていくのです。
そうすれば、お客さんに対してより素晴らしい演奏、指導、作品を提供できる自分になれます。
本当に必要ものや、本当に価値を感じるものに対して、人は値段に関係なくお金を払おうとします。
例えば、鞄も、時計も、洋服も、ただ使えれば良いはずなのに、わざわざ高いブランド品を買う人がいたり、
素人目に見たらよく分からない絵が、すごい高値で売られたりしているのは、それらに高い価値を感じる人がいるからです。
世の中には、「お金を稼ごうとすることは良くない」とか、「安く提供することこそ良いことだ」といった考え方がありますが、
提供するものの価値に見合った価格を設定してお金を稼ぐことは、良いことでも悪いことでもありません。
問題は、稼いだお金の使い方です。
お金をたくさん稼いで、自分の欲望を満たすためだけに使うなら、あまり共感されないかもしれませんが、
たくさん稼いだお金で自分をたくさん磨き、より多くの人々の利益に繋がる活動をしていくのであれば、それは素晴らしいことですよね。
単に「安売りをする」というのは安易な発想であり、お客さんのためになるわけでもありません。 (一時的に、喜ばれることはあるかもしれませんが、、)
あなたが良い音楽家であるならば、多くの人々にその音楽を提供していった方が良いわけで、そのためにはきちんと収入を確保して音楽活動を長く継続し、
自分を磨く時間を確保して自分自身の価値を高め、よりお客さんに喜んでもらい、よりお客さんに役立つものを提供できるようになっていった方が良いでしょう。
一人の音楽家が、人前で演奏し、指導し、作品を提供できるようになるまでには、とてつもない時間と労力が費やされています。
それだけの時間と労力を費やして磨いてきた価値を、過小評価して欲しくはありません。
自分のことを安売りせず、「どんな付加価値をつければ、お客さんにもっと喜んでもらえるのか?」という発想で、自分の提供するものの価値をさらに高めることを考えていきましょう。
「自分はもっともっと高い価値を提供できる」と思えるのもエフィカシーの高さなのです。
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