音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
「音楽を仕事にしたい!」と思う人の多くが、「食べていけるかどうか?」といった不安で一瞬躊躇します。
生きている限り、お金はかかるわけですから、「自分の仕事でお金を得られるかどうか?」は決して軽視できない問題です。
ですが、生きていくのに必要なお金を得る手段は、必ずしも音楽からだけ得なくても良いと思います。
収入を得る手段は音楽以外にもたくさんありますし、「職業は一つでなければならない」といった決まりもありません。
音楽を職業としながらも、音楽以外の仕事から収入を得ていたって良いわけです。
世間には、「その職業で、きちんと食べていけなければ一人前ではない」 といった考えを持つ人が多くいますが、
今の時代は、「一つの職業だけで生計を立てる」という考え方自体は、ちょっと危ない考え方であるように思います。
仕事には、マーケット性があります。
時代や環境が変われば、必要とされなくなる仕事が出てきます。
技術革新によって無くなる仕事は、これからたくさん出てきます。
職業が一つしかなければ、 時代や環境の変化によってその仕事が必要とされなくなった時に、 収入を得る手段を失ってしまいますが、
職業をいくつも持っていれば、一つがダメになっても他にも収入を得る手段が残ります。
音楽家になるなら、音楽の仕事だけで必要なお金を全て賄えるのが理想です。
そうなれるように、工夫や研究をし続けていくことは素晴らしいことです。
ですが、先のことは分からないわけで、視野を拡げて自分にできることを増やしておくのも悪いことではありません。
自分の音楽活動の幅が広がるような他の仕事にチャレンジしてみても良いですし、音楽の仕事の中で、「これにもチャレンジしてみよう!」と自分の可能性を拡げていけると良いでしょう。
もちろん、気の進まないことや、やりたくないことをしてはいけません。
自分が心から望む「want to」の仕事であることが大前提です。
音楽家としての価値は専業であろうと、兼業であろうと変わりません。
音楽面だけでなく、経済の状態や、心や体の健康など、色んな面から音楽人生を見た時に、自分が充実できているかどうかが大事なのです。
これからは、多くの人が複数の職業を持つ時代になります。
「自分には音楽しかない」というのは思い込みで、 音楽以外にも自分が楽しめる仕事が他にもあるかもしれません。
ある仕事の経験が、別の仕事の発展に役立つ場合もありますし、 複数の仕事を組み合わせて新しい職業を作ることもできるかもしれません。
音楽のことしか考えられず、「音楽一本」という生き方も素晴らしいですが、自分の能力や可能性を決めつけたり、過去の常識や古い考え方に縛られたりせず、様々な可能性を模索していくことも良いことだと思います。
0コメント