音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
ビジネスを始めたばかりの人は、「良い商品を作れば売れる」と考えがちです。
その考えが間違っているわけではありませんが、必ずしもそうとは言い切れません。
戦後のような物のない時代には、良い商品を作ればよく売れましたが、今の時代には良い商品が満ち溢れています。
ですから、商品を売るには、その商品ならではの魅力(提供する人の魅力も含めて)や、他の商品では満たせない新しい機能や価値が問われます。
音楽家も同じように、良い音楽家になれば必ずしも売れるわけではありません。
優れた音楽家や、素晴らしい音楽家がすでに世界にはたくさん存在するからです。
音楽家になるために知識を蓄え、技術を磨くことは素晴らしいことですが、それだけではどこにでもいる普通の音楽家です。
だから、音楽家としての価値がないという話では決してありませんが、あなたならではの機能や価値があると良いのではないかと思います。
誰かと同じような機能しか提供できなければ、お客さんは有名な音楽家や実績のある音楽家、たまたま出会った音楽家、たまたま知り合った音楽家のところに行こうとするでしょう。
あなたが選ばれ、あなたのところにお客さんが来てくれるようになるには、あなたならではの魅力や、あなたにしか提供できない機能や価値があった方が良いわけです。
何かに特化した表現や、何かに特化した教育をする音楽家になるなど、新しいジャンルや独自の表現方法、教育方法を編み出すのもいいですし、
あなたならではのユニークな活動をしたり、音楽以外に得意なことがあれば、音楽と組み合わせて提供するのでも良いですし、
誰かと一緒に音楽と音楽以外の分野を組み合わせて、新しいイベントやサービスを生み出すのでも良いでしょう。
これから音楽家になるのであれば、誰かと同じことをしようとするよりも、「社会に新しい機能を提供すること」を考えた方が良いと思うのです。
もちろん、単に新しいことや珍しいことを追求しろということではなく、あなた自身が情熱を持ち、楽しく追求し続けられる道であることが重要です。
あなたが情熱を持って果たせる新しい機能を生み出せば、それは音楽業界を発展させることにも繋がりますし、 自分にしか果たせない自分ならではの役割があることでやりがいも増します。
「そんなの簡単には見つからない」とおっしゃる方が多くいますが、すぐに見つからなくても、時間をかけてでも考え続ければいいと思いますし、
色んな経験を重ねるうちに自分の得意なことや、やりたいことも見えてくると思います。
音楽家としてのあり方に絶対的な正解はありません。
「音楽家はこうあるべきだ」「音楽家はこうでなきゃいけない」といった、他人の意見や既存の音楽家の常識や考え方に囚われず、
視野を広げて、新しい音楽活動を開拓してみる視点があった方が良いと思います。
音楽ライフコーチングでは、音楽家がビジネスについて学べるスクールも開講しています。
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