音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
私はこれまで様々なコミュニティに属して、ビジネスやコーチングなどを学んできました。
その中で、ずっと感じていた疑問があります。
それは、どのコミュニティにおいても、結果を出す人と出さない人がいるということです。
同じ場所で同じ知識やノウハウを学んでいるのに、その内容を生かせる人と生かせない人がいるのです。
それは、何故なのか?
これまで様々な仮説が、私の頭の中を通り過ぎていきましたが、
今思っているのは、「センスの違いなのではないか? 」ということです。
結果を出す人は、教わるセンスや身につけるセンス、教わった内容を使いこなすセンス、うまくいかなかった時に応用するセンスがあるように思います。
では、そのセンスはどこから生まれるのか?
それは、「知識と経験の蓄積」なのではないかと思っています。
知識や経験が乏しいと、他人の言うことをきちんと理解することができません。
よく理解できていないので、きちんと実践することができません。
また、言われたことしかできないので、うまくいかなった時に自分で答えを出せません。
例えば、新しい会社に入ったばかりの新入社員は、上司から言われたことを最初は100%理解できません。
聞き慣れない業界用語や社内用語に戸惑い、大事なことを聞き漏らしたり、勘違いしたりします。
また、上司に説明されていない事象が発生したりすると 「聞いてないよー」とばかりに戸惑ってしまいます(笑)
それは、知識と経験が乏しいからです。
ベテラン社員であれば、上司から言われたことを一回でほぼ100%理解します。
それどころか、不明瞭な点について質問したり、現場で上司に確認できないことも忖度して処理することもできます。
それは、その会社や業務に関する知識や社内での経験がたくさんあるからです。
その膨大な知識と経験があるからこそ、理解力・運用能力・応用力も高いのです。
そして、そういう人が「仕事のセンスがある」と言われるわけです。
「知識と経験が多い」ということは、 頭の中に様々なパターンを持っているということです。
パターンが複数あれば、認識できることが増えます。
また、多くの選択肢の中から、より良い選択肢を選ぶことができますし、複数の選択肢を組み合わせて新たな選択肢をつくることもできます。
それが、結果的にセンスある振る舞いになっていくのです。
私は、若い頃から文学をたくさん読んできましたが、文学を読むということは様々な人間の人生を代理経験することでもあります。
そうしていると、一つのシチュエーションでも、「この人だったら、こう受け取るかもしれない」「この人だったら、こうするかもしれない」と、自分以外の人間の選択肢をたくさん思いつくことができます。
ですが、本を読まない人は、自分が直接経験したことの中からしか選択肢を取り出せません。
経験が少なければ、取り出せる選択肢も乏しくなります。
自分の中に、どれだけ多様なパターンを持っているのか?
昨今は、「すぐに結果が出る〇〇法」とか、「誰にでもできる〇〇術」といった、安易なタイトルの本やセミナーが数多くありますが、
どんなに素晴らしい人から、どんなに素晴らしい方法を学んだとしても、それをきちんと理解できるかどうか、それをきちんと生かせるかどうかは、学ぶ側のセンス次第なのです。
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