音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
誰もが認めるような優れた音楽家や偉大な音楽家の言葉が、
SNSでシェアされたり、リツイートされているのをたまに見かけます。
そのような優れた音楽家や偉大な音楽家たちの言葉に触れて、触発されたり思索を巡らしたりするのは良いことです。
ただ、彼らの言葉をそのまま自分に当てはめて良い場合と、そうではない場合があります。
特に、彼らが「○○するべきである」とか「○○した方が良い」などと言っている場合です。
それらのアドバイスは、彼らの次元や彼らの性格、彼らの時代や環境にとっては正解だったのかもしれませんが、あなたにとって正解とは限りません。
彼らの言うことをその通りに実践しようとしても、なかなかうまくいかないことがあるかもしれません。
優れた音楽家ほど、自分に課している基準が並外れて高いことが多いです。
当人にとっては当たり前にできることでも、そのレベルや覚悟に到達していない人達がいきなり実践しようとすると難しい場合があります。
不可能ではないにしても、その通りに実践できるようになるまでに、いくつかの段階を踏まなければならない場合だってあるでしょう。
人それぞれの音楽をする目的によって、また段階によって、覚悟によって、現時点で受け止めるべき言葉は変わってきます。
ですから、高いレベルの人達と現在の自分とを比べて、自分にできないことや至らないことがあるからといって、「やっぱり自分はダメなんだ」などと落ち込んだり、自分を責めたりする必要はありません。
とてつもなく大きな差があって、すぐにその通りに実践できなかったとしても、彼らの語っていることの中から自分の成長に役立つ何かを学び、一歩でも二歩でも自分のゴールに近づけたら素晴らしいのです。
また、著名な音楽家が広く一般の人に向けて発する言葉と、直接知っている個人に向けてかける言葉は違います。
彼らが著書や公的な場で「◯◯すべき」「〇〇したほうが良い」などと言っていたとしても、
よく知った人間と直接話をする時には、「あなたの場合は、△△した方が良い」などと別のアドバイスをする場合だってあるでしょう。
一人一人性格も違えば、身体の作りも違い、置かれている環境も異なりますから、当てはまる指摘やアドバイスも当然ながら異なります。
著名な音楽家の言葉を聞く際にも、「これはあくまで一般向けの言葉だ」ということを常に意識することです。
そして、その言葉から「自分の立場で何を学ぶべきなのか?」を考えていくと良いでしょう。
もちろん、そのまま実践できるのなら、そうすれば良いでしょう。
最終的には、あなたにとっての答えは、あなた自身で見つけるしかありません。
他人の言葉は参考程度ですので、惑わされないようにしましょう。
私はコーチングを通して、多くの人が自分らしい答えを見つける、お手伝いをしていきたいと思っています。
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