音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
「練習しなきゃいけないのは分かっているけど、やる気が起きない」
「この課題や問題をクリアすべきなのに、力が湧かない」
このようなモチベーションの問題で、相談を受けることがあります。
モチベーションの問題は、ゴール設定に問題がある場合がほとんどです。
モチベーションは無理に引き上げるものではなく、結果として生じるものです。
正しいゴール設定をした結果として、自然に当たり前に生ずるのがモチベーションなのです。
モチベーションが湧かないなら、ゴール設定が間違っている可能性が高いということです。
よくあるパターンの一つは、
「自分のゴールではなく、他人のゴールを目指している」場合です。
自分が心から望んでいないのに、指導者や周りの人間から「これを目指しなさい」「これを直しなさい」と言われて、仕方なく努力しようとしているのです。
心から望んでいないゴールを目指しても、モチベーションは湧きません。
脳は外側からの強制を嫌うので、「have to」の行動を回避しようとしてしまいます。
自分が心から望むゴールがまずあって、指導者や周りの人から言われたことが、そのゴールに役立つのであれば、その行動にモチベーション高く取り組むことができます。
自分にとって「want to」であるかどうかが大事なのです。
もう一つのパターンは、「ゴールが近過ぎる」場合です。
ゴールに向かうエネルギーは、現状とゴールとのギャップから生まれます。
ゴールが近いほどエネルギーは弱まり、ゴールが遠いほどエネルギーが生まれます。
本番が終わると練習しなくなる人は、本番を終えることでゴールが無くなるからです。
本番が終わっても練習し続ける人は、自分自身のゴールを遠くに持っているのです。
また、確率的には難しそうでも「構造的に達成可能なゴール」を設定してしまうと、
無意識が「このままでいれば大丈夫」と判断して現状維持するようになります。
無意識が現状維持しようとすれば、変化するためのエネルギーが生まれなくなります。
無意識の力に比べたら、意識の力ははるかに非力だからです。
モチベーションが湧くゴール設定は、
・自分が心から望むゴールを現状の外側に設定すること。
・少しでもゴールに近づいたら、さらに遠くへとゴールを再設定すること。
この2つのポイントを押さえている必要があります。
モチベーションが湧かないのは、あなたが怠け者だからでも、意志が弱いからでもありません。
ただ、マインド(脳と心)の仕組みや働きから見て、正しいゴール設定をしていないだけなのです。
そして、それを教えてくれる人が、たまたま近くにいなかっただけなのです。
マインド(脳と心)の仕組みや性質を正しく使った、ゴールを設定してみましょう!
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