音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
「またやってしまった!」
「なんて自分はダメなんだろう。。」
このような内省的なつぶやきのことをセルフトークと言います。
私たちが使う言葉には、過去の記憶が貼りついており、言葉ごとに想起される映像や感情があります。
上記のようなセルフトークをすると、過去に失敗した時の映像やマイナスの感情が想起され、過去の失敗を再体験することになります。
このようなセルフトークを繰り返すと、「自分は失敗する人間である」というリアリティが高まります。
何度も繰り返されたセルフトークによって、セルフイメージができあがります。
セルフイメージとは、「私はこういう人間である」という自己認識のことを言います。
私たちは、セルフイメージに合致する行動は進んでとるようになりますが、合致しない行動は避けるようになります。
例えば、成し遂げられるかどうか分からない難しい仕事を依頼された時に、
「私はできる人間である」というセルフイメージを持つ人は積極的に引き受けます。
「私は失敗する人間である」というセルフイメージを持つ人は断る理由を何とか考え出そうとします。
その人の持つセルフイメージによって、日常の判断や行動が決まってしまうのです。
スポーツのメンタルトレーニングでは、このセルフトークのコントロールを徹底して行ないます。
セルフトークによってセルフイメージが決まり、セルフイメージによってパフォーマンスが決まってしまうからです。
ですから、「私はダメ」というセルフトークがあれば、「私はできる」というセルフトークに変え、
「またやってしまった!」というセルフトークがあれば、「今のは自分らしくない」というセルフトークに変え、
「私は下手だ」というセルフトークがあれば、「これからもっと上達する」というセルフトークに変え、
自分の成長やゴール達成にとって、ポジティブなセルフイメージを築いていくのです。
これは、音楽家にとっても大切なことです。
「自分はダメだ」「自分は下手だ」「自分には才能がない」といったセルフトークばかりしていると、
「ダメ」「下手」「才能がない」というセルフイメージができあがり、そういう自分として判断・行動するようになります。
その結果、大きく成長できるチャンスを避けてしまったり、大事な時に失敗するような自分になってしまいます。
「自分はもっとできる」「もっと上手くなれる」と、自分の目指すゴールに対して前向きなセルフトークをしていくことが大切です。
指導者も言葉の使い方に注意する必要があります。
指導者が生徒に対して、「ダメだ」「下手だ」などとネガティブな言葉を投げかけ、生徒がそのようなセルフトークするようになれば、ネガティブなセルフイメージが強化されてしまいます。
使う言葉によって、行動やパフォーマンスが変わります。
ゴール達成に相応しいセルフトークを使うようにしましょう!
あなたはもっともっと力を引き出せます!
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