アーティストライフコーチングの
高野直人(こうのなおと)です。
私は昔からよく、
「のんきだね」「欲がないね」
「おっとりしているね」
などと言われてきました。
もちろんそれは、
誉められていたのではなく、
「もっとガツガツしなさい」
「早く積極的に動きなさい」
「もっと自分を主張しなさい」
ということを、
遠回しに言われていたわけですが、
それらの言葉は、
私にはしっくりせず、
「なんでそんなに慌てるの?」
「なんでそんなに急かすの?」
「そんなに出しゃばる必要があるの?」
なんてことを、
いつも思っていました。
私の周りの人たちは、
急いで、慌てて、頑張って、
他人を押しのけなければ、
「欲しいものが得られない」
「幸せになれない」
とでも思っていたのでしょうね。
不思議だったのは、
そういう人たちにかぎって、
目の前のことが全く、
見えていなかったことです。
自分が何かを得ることに、
躍起になっていて、
目の前の人が望んでいることを、
感じ取れていなかったり、
目の前の人の話や気持ちを、
きちんと受け取っていなかったり、
周りの人たちが、
嫌な思いをしていることに、
気づけていなかったり、
目の前に美しい光景が、
広がっているのに、
目に入っていなかったり、
興味深い出来事が、
たくさん起こっているのに、
スルーしてしまっていたりして、
たくさんの幸せのキッカケを、
取りこぼしているんです。
そして、
未来の成果物にばかり、
心を奪われているから、
それに役に立つかどうかでしか、
周りの人間や出来事を評価できず、
今がどういう状況なのかとか、
相手がどういう気分にいるのかなど、
お構いなしに、
自分都合のメッセージを唐突に、
一方的に投げつけてきたりして、
「もっとこうした方がいいよ」
「それは間違ってるよ」
などと言いながら、
自分の狭い正解の世界に、
他人を誘導しようとしたりして、
顰蹙を買い、
目の前の世界から、
切り離されてしまっているのです。
そういう人たちって、
一緒にいて面白くも楽しくもなく、
魅力的にも、幸せそうにも、
見えませんでした。
人生とは、
今の連続ですから、
今この瞬間を楽しむことが、
人生を楽しむことに繋がります。
今この瞬間を楽しむとは、
目の前にいる人たちと、
目の前で起こっていることを、
楽しむことです。
目の前に差し出されたものが何であれ、
自分が持ち合わせている知識や能力が、
どうであれ、
今あるものを組み合わせて、
楽しさを生み出すということであり、
ほどほどでも、
満足できるということです。
音楽が得意な人が、
いつでもどこでも誰とでも、
セッションができるように、
料理が得意な人が、
ありあわせの材料で、
美味しいものを作れるように、
人生を楽しむことが得意な人は、
「あれがないからダメ」
「これがないからダメ」
とは考えず、
今この瞬間にある材料や条件で、
そこそこ楽しむことができるのです。
未来の成果物を求め、
ガツガツするのも素晴らしいことですが、
目の前の世界に開かれていて、
この瞬間を周りと共に楽しめる、
心の余裕を持っていたいものです。
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