苦労するのは間違っているから？

アーティストライフコーチングの

高野直人（こうのなおと）です。

「苦労するのは、

　自分の人生が間違った方向に、

　進んでいる証拠」

というフレーズを、

むかしある本で目にしました。

私は親の世代から、

「苦労は買ってでもしろ！」

「まだまだ苦労が足りない！」

と言われて育ったので、

人生のある時期までは、

「苦労はした方がいい」

「もっと苦労しなきゃ」

と思っていましたが、

この本に出会った時、

真逆のことを言われているのに、

妙に納得した覚えがあります。

今の私は、

「苦労には、

　良い苦労と悪い苦労がある」

と思っています。

良い苦労とは、

自分が「して良かった」

と思える苦労です。

その苦労を自ら選び、

そこから何かを得られたのなら、

それは、

良い苦労なんだと思います。

悪い苦労とは、

「ただ苦しいだけだった」

と思われる苦労です。

自分で選んだわけではなく、

他人にうまく使われただけで、

自分には学びのない苦労です。

良い苦労だったら、

その人が望むかぎり、

どんどんしたら良いと思いますが、

ただただ理不尽で、

意味を感じられない苦労だったら、

なるべく避けた方が、

良いのではないかと思います。

苦労をすることで、

人間的に味が出る人もいれば、

苦労をすることで、

性格がひねくれてしまう人もいますが、

それは、

良い苦労をしたか、

悪い苦労をしたかの、

違いなのではないかと思います。

「苦労」は、

人生のシグナルです。

「なんかしんどい」

「なんか苦しい」

「なんか生きづらい」

と感じる時は、

自分が望まない、

何か間違った生き方を、

しているのかもしれません。

自分が納得して、

意味や目的を感じてられているなら、

問題ないですが、

自分が納得せず、

意味を感じられないと、

自分の尊厳が傷つけられます。

他者にどう思われるかより、

自分がどう感じるのか？

他者には、

他者の感覚や条件があり、

自分には、

自分の感覚や条件があります。

自分の感覚や条件に合わない、

生き方や環境に、

無理やり自分を合わせるより、

自分の感覚や条件に、

生き方や環境を合わせたほうが、

無駄な苦労や葛藤が少なく、

穏やかに生きられます。

どうせするなら、

「あとで良かった」と思えるような、

良い苦労、良い努力をしたいものです。

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