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精神的充実と経済的充実

アーティストライフコーチングの

高野直人(こうのなおと)です。


人が求める生き方は、

大きく2つのタイプに、

分けることができます。


それは、

「精神的充実」を求めるタイプと、

「経済的充実」を求めるタイプです。


「精神的充実」を求めるタイプは、

自分の中にある善悪や信念、

価値観を大切にして、


何をするにも、

やりがいや生きがいを求め、


教養を深めたり、

人格を磨いたりして、

内面の充実にいそしみます。


「経済的充実」を求めるタイプは、

内面よりも、お金や地位などの、

目に見えるものを重視し、


やりがいや生きがいよりも、

損得や効率を重視して、

役立つ知識やスキルを得て、

利得の最大化をはかります。


これは、どちらが良いわけでも、

悪いわけでもなく、

それぞれの生き方の選択です。


自分が悔いなく、

満足に生きられる生き方を

選べば良いと思いますが、


資本主義社会の中では、

経済的充実を求める生き方こそが、

賢明に見られ、


精神的充実を求める生き方は、

「甘い」「非現実的だ」などと、

言われることが多くあります。


こういうのは、

いくら話しても折り合わないので、

相手にしないにかぎりますが。


むかし、

福田恒存という人が、

こんなことを言っていました。


「精神的な自由より

 物質的な自由の方が先決問題だ、

 そう思わぬのは、

 おまへが食うに困らぬからだ

 という投書がありました。

 

 この言葉は俗耳に入りやすいが、

 根本的に間違っております。


 そういういいかたをすれば、

 売り言葉に買い言葉で、

 物質的自由をそれほど大事だと

 思い込んでいるのは、


 きみが食うのに困っているからだ

 ともいえる。


 つまり、

 精神的自由に、

 不足していないからではないか。


 おそらくこの心理は

 容易に理解されますまい」



私はこの言葉に、

とても共感しました。


要は、自分自身が人生に対して、

何をもっとも切実に求めているか、

が大事なんだと思います。


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