アーティストライフコーチングの
高野直人(こうのなおと)です。
不平や不満ばかり述べる人に対して、
「無いものにばかり目を向けず、
あるものに目を向けよう!」
といったアドバイスが、
よくなされます。
また、
「コップの中に水が半分ある時に、
半分しか水がない、ではなく、
半分もある、と考えよう」
といったお話も、
よく耳にしますが、
こういう考え方をすれば、
精神的に落ち着くのかというと、
そんなことはありません。
そもそも、
「ある」ものに目が向けられる人は、
心が満たされている人であり、
満たされているからこそ、
些細なことにも有難さを感じ、
感謝することができるのです。
無いものに目が向いてしまう人は、
心が満たされていない人であり、
欠乏感があるからこそ、
足りないものに、
目が向いてしまうのです。
ですから、
目先のモノの見方を、
いくら変えたところで、
心は満たされないままです。
なぜ満たされないのかと言えば、
甘えるべき時に、
甘えさせてもらえず、
愛されるべき時に、
愛してもらえず、
自由でいるべき時に、
自由にさせてもらえず、
幼児的な気持ちが満たされないまま、
大人になってしまったからです。
そして、
大人になっても我慢ばかりして、
自分を満たせていなくて、
「自分の願いが叶えられていない」
という怒りや憎しみや悔しさやが、
溜まりに溜まっているのです。
そんな状態の時に、
どんなに綺麗事を言われても、
他人には優しくなれませんし、
物事を好意的に見ることもできません。
子供の頃からの欠乏を、
大人になってどれだけ満たせるかは、
分かりませんが、
まずは、
「自分は満たされていない」
という事実を理解し、受け入れ、
自分を責めず、
他人を責めることもなく、
自分で自分に愛を与えて、
心を満たしていくことで、
ほんの少しずつ、
改善していくことはできると思います。
無理してポジティブに、
考える必要はありません。
ついネガティブなことに、
目が向いてしまう自分を、
悪いと思わないようにしましょう。
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