音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
やりたいことを、やりたい時に、やりたいだけやる。
こうしている時こそ、私たちのパフォーマンスは高まるのですが、
やりたいことをパターン化したり、スケジュール化したりして、タスク管理することでパフォーマンスを落としてしまう人がいます。
例えば、「何時から何時までの間は、必ず練習をする」とか、「毎日、○時間は必ず練習をする」といった感じです。
このように形式化することで、着実に何かを積み重ねたいという気持ちは分かります。
決めた予定をきちんと成し遂げることに美学を感じるといった感覚も分かります。
「自分を律することができていて素晴らしい」みたいな。
ですが、自分自身も、自分を取り巻く環境も常に変化していくわけですから、「何時に、何を、これだけやる」とあらかじめ決めたとしても、いざその時間になった時にそれをやるのに適さない状況である場合もあります。
「練習をする」と決めた時間になって、たまたま気分が乗らないことだってありますし、その時間に急にあることを思いついて、他のことをやりたくなることだってあります。
予想外のことが起きて、前の予定がずれ込むことだってありますし、体調が悪くなったり、疲労が溜まったりしていて、実行できない場合だってあるでしょう。
そんな時に、「一度決めたのだから、しなければならない」と思って、「have to」で行動しても、集中できなかったり、身が入らなかったりします。
(「一応、決めたことはやった」という、多少の満足感は残るかもしれませんが、、、)
何らかの理由で実行できなかった時に、「自分はダメだ」「自分はだらしない」と思ってしまうと、エフィカシーも下がってしまいます。
練習のスケジュールを組むのは、ゴールを達成するための手段です。
それはあくまで目安であって、必ずその通りに成し遂げなければならないことではありません。
大事なことは、目的を果たすことです。
決めたスケジュールの通りに練習することが大事なのではなく、結果として上達するという目的を果たせれば良いのです。
「毎日1時間練習したい」と思っても、練習したくない日や練習できない日もあるかもしれません。
ですが、他の日に多く練習したりして、週に合計して7時間練習できるのであれば同じことです。
(週に1回7時間とかだと極端ですが、それでも何もしないよりはマシです)
「今日は、2時間でも3時間でも練習したい気分」と思うなら、たくさん練習したって良いでしょう。
「1日1時間に決めたから」といって、やりたい気持ちにブレーキをかける必要などないのです。
また、「毎日この時間帯にやる」と仮に決めたとしても、「今やりたい」と思ったら今すぐやれば良いですし、他の時間帯にやりたいと思うなら、そうしたって良いのです。
必ずしもまとまった時間を取らなくても、細切れの時間を積み重ねたって良いでしょう。
脳は外側からの強制を嫌いますから、「しなければならない」と思って「have to」で行動すると、パフォーマンスが下がってしまいます。
どんなに望んでいることでも、予定を組むなどして自分の外側に外部化してしまうと、「have to」になってしまう場合があります。
あまりガチガチに予定を組まず、一度決めたスケジュールにも囚われ過ぎず、日々異なる心の状態、身体の状態、スケジュールや環境の中で、 「want to」で高いパフォーマンスを発揮できるような行動の選択をしていきましょう!
それこそが、自分を上手に扱えていると言えるのではないでしょうか?
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