音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
「やる気がない」と感じる時には、
「本当はもっとこうしているべきなのに」と思っているのかもしれません。
現在の自分と、「もっとこうしているはずの自分」とを比較しているのです。
ですが、その「もっとこうしているはずの自分」とは幻想ではないでしょうか?
過去に誰かに言われたり、誰かを見たりした経験を基にして、
現在の自分の姿を「こうあるべき」と勝手に決めつけているだけではないでしょうか?
それは、本当に自分が心から望む「want to」の姿ですか?
「have to」だから、そうなれていないのではないでしょうか?
自分が毎日、楽器を1時間練習していたとします。
ある時、自分より上手い人に会って、その人が毎日3時間練習しているとします。
その時に、「もっと練習したくなってきた」「自分もこのぐらいやって当然だ」と思うなら、それは「want to」かもしれません。
ですが、「もっと練習しなきゃいけないのかなぁ」と思うとしたら、それは「have to」です。
「want to」であれば、そう思った瞬間から新しい取り組みを始めるはずです。
もちろん、仕事や他の事など楽器の練習以外にもやることがありますので、すぐには練習時間を増やせなかったり、時には練習できない時もあるかもしれませんが、
「練習時間を増やしたい」という強い思いがある限り、練習時間を増やすアイデアや工夫が生まれ、時間が経って気づけば、いつの間にか練習時間が増えているはずです。
「have to」であれば、パフォーマンスは大きく下がります。
脳は外側からの強制を嫌うので、自分が心から望まず、「しなければならない」と思うことは回避しようとします。
かえって練習時間が減ったり、やる気がなくなってしまうかもしれません。
他人の姿を見て参考にするのは良いですが、「自分ももっとこうしなきゃ」と思って、「have to」で行動する必要はありません。
何を、どこまで目指し、どんなペースで向かうかは、人それぞれ違って良いのです。
自分には自分の音楽活動のゴールがあり、仕事や他のゴールとの兼ね合いで、音楽活動に注げるエネルギーも時間も他人とは違うのです。
他人と比較して「自分はダメだ」と思えば、エフィカシー(自分の能力の自己評価)が下がり、ますます行動できなくなります。
自分が心から「こうなりたい」と思う「want to」のゴールを設定し、そのゴールから見て、相応しい現在の自分の姿を自分で決めれば良いのです。
0コメント