音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
コーチ仲間の前で後ろ向きな発言をすると「らしくないよね」と言われます。
コーチは、相手のことを「ゴールを達成して当然の人」として観るからです。
ゴールを達成して当然の人が、「自分はダメだ」とか「自分には力がない」などといった後向きの発言をするわけがありません。
だから「らしくない」と言うわけです。
もちろん、相手が「らしくない」発言をした時に、 「そんなこと言っちゃいけない」とか「そんなこと言うべきではない」といった言い方はしません。
コーチングは、一つのの正解やあり方を押しつけるものではないからです。
どんなあり方を選ぶのかは本人が決めることですし、人の生き方に絶対の正解なんてありませんから、 「こうでなきゃいけない」とか「こうあるべき」といったことを強要する必要はないのです。
ただ、何らかのゴールを持っているのであれば、そのゴールを達成するのに相応しい自分のあり方が、ある程度は決まってきます。
「今の自分のあり方や振る舞いが、ゴールを達成するのに相応しいものであるかどうか?」は、よく考えた方が良いでしょう。
私たちの全行動の9割は、無意識の行動と言われます。
そして、その無意識の行動はセルフイメージ(自己認識)を保つように働きます。
自分のセルフイメージをゴールの達成に相応しいものに書き換えなければ、 無意識は延々と現状のコンフォートゾーンに留まるような行動ばかり選択し、ゴールに向かう行動を避けてしまいます。
「なかなか変われない」と言う人は、セルフイメージが変わっていないのです。
セルフイメージはセルフトークによって作り上げられますから、 ゴールを達成するのに相応しいセルフイメージを築くためには、セルフトークをコントロールする必要があります。
つまり、「普段使う言葉を意識して選んでいった方が良い」ということです。
だからコーチは、
相手がゴールを達成するのに相応しくない言葉を口にした時に、「らしくないよね」と言うのです。
世間では、「そのままの自分を受け入れよう!」「ありのままで良いんだよ」 なんてことが言われますが、「そのままの自分」「ありのままの自分」とは「今までの自分」のことです。
その「今までの自分」の言葉の使い方を変えず、「今までの自分」のセルフイメージを保つことが、 自分のゴールの達成にとって本当にプラスになっているのかどうかは、よくよく見極める必要があります。
人のあり方として、何が良くて何が悪いといったことはありませんが、「今の自分のあり方が、自分の望む方向に向かうのに相応しいあり方なのかどうか?」は賢明に判断していく必要があるということです。
「自己肯定が大事だ」などと、よく言われます。
自分のプラスの面を見ていくことや、自分の存在自体を肯定することは良いことですが、今までの自分を無反省に容認してしまうのは違います。
達成したいゴールがあるのなら、 ゴールを達成するのに、より相応しい自分のあり方を選んでいった方が良いのです。
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